フィッシャー J と ウォーリン M
方向転換速度のための片側対両側下半身抵抗とプライオメトリックトレーニング
方向転換(COD)のスピードはスポーツパフォーマンスの重要な要素であると考えられており、そのため研究ではCODパフォーマンスを向上させる方法が複数検討されてきました。片側トレーニングでは両側トレーニングよりも股関節外転筋の筋肉の活性化が高くなることが示されており、方向転換の動きでは股関節外転筋が著しく活性化されると仮説が立てられています。本研究の目的は、片側および両側の下半身の漸進的抵抗トレーニングとプライオメトリックトレーニングがCODと直線スピードパフォーマンスに与える影響を比較することです。15人の男子大学ラグビー選手が片側(UNI; n=8)または両側(BIL; n=7)トレーニンググループに無作為に割り付けられました。両グループとも6週間、週2回トレーニングを行い、 UNIまたはBILの筋力トレーニングとプライオメトリックエクササイズを行いました。介入前後のテストには、Tアジリティテストとイリノイアジリティテスト、10mスプリントが含まれていました。データ解析の結果、T 検定 (p<0.05、UNI = -0.63 ± 0.36 秒、BIL = -0.11 ± 0.03 秒) およびイリノイ敏捷性テスト (p=0.050、UNI = -0.80 ± 0.25 秒、BIL = -0.50 ± 0.06 秒) において、絶対変化において UNI グループの方が有意に大きな改善が見られました。10m スプリント テストの絶対変化では、BIL グループの方が有意に大きな改善が見られました (p=0.007、UNI = 0.01 ± 0.12 秒、BIL = -0.07 ± 0.04 秒)。