ニッケ・ヴィルミ、サミ・エイラモ、アリ・ヌンメラ、ティーム・プリネン、ヴェサ・リンナモ、ケイジョ・ハッキネン、アンティ・ア・メロ
1.1 目的: この研究の目的は、成人 (n = 8)、青年 (n = 8)、子供 (n = 8) の男性アスリートにおける、短時間の最大ランニング中およびランニング後の酸素摂取量、酸塩基平衡、エネルギーシステムの寄与を調査することであった。
1.2 方法: テストには、異なる年齢層に対するそれぞれ 400 m、350 m、300 m の最大タイムトライアルと、200 m 屋内トラックでの VO2max ランニングテストが含まれていた。タイムトライアルの前後に毛細血管血サンプルを採取し、pH と乳酸を分析した。エネルギーシステムの寄与は、蓄積酸素欠乏 (AOD) 法を使用して推定した。
1.3 結果: タイムトライアル中の最大酸素摂取量 (VO2peak) は、小児 (53.1 ± 4.6 ml/kg/分) が青年 (59.9 ± 3.7 ml/kg/分、P < 0.01) および成人 (60.7 ± 2.4 ml/kg/分、P < 0.01) と比較して最も低かった。タイムトライアル後、最小血液 pH は成人 (6.97 ± 0.06) が青年 (7.14 ± 0.07、P < 0.05) および小児 (7.18 ± 0.03、P < 0.001) と比較して最も低く、最大血中乳酸は成人 (17.4 ± 1.8 mmol/l) が青年 (13.3 ± 3.7 mmol/l、P < 0.05) および小児 (10.2 ± 1.1mmol/l、P < 0.01) と比較して最も高かった。タイムトライアル中の推定無酸素エネルギー率は、成人 (53 ± 5 %) が青年 (44 ± 7 %、P < 0.05) および小児 (45 ± 5 %、P < 0.05) と比較して最も高かった。
1.4 結論:今回のデータは、成人および青年期の男性アスリートは、最大 52~54 秒間のランニング中に子供のアスリートよりも多くの酸素摂取量を達成し、成人アスリートは主に無酸素性エネルギーを使用し、主に有酸素性エネルギーを使用する青年期および子供よりも大きなアシドーシスを達成したことを示しています。