内分泌学と糖尿病の研究

高齢ドライバー対策に有効な対策と日本における高齢者を対象とした追加対策

井上 健

ここ数年、日本では交通事故による死者数と負傷者数が減少している[1]。2006年から2016年まで、交通事故後30日以内の死者数は、2006年の7,336人から2014年の4,838人に毎年減少している。しかし、2015年には4,885人に若干増加し、2016年には4,698人に再び減少している。2006年から2016年まで、交通事故による負傷者数は、2006年の1,098,564人から2016年の618,853人に毎年減少している。私たちは以前、日本、ドイツ、フランスの年齢層別の交通事故死者の詳細な傾向を調査した[2]。この調査では、ドイツとフランスでは25～64歳の交通事故死者の割合が大きかったが、日本では65歳以上の高齢者が交通事故死者の割合が大きかった。高齢者が日本の人口に占める割合は、2005年には20.2%、2010年には23.0%、2015年には26.7%であった[3]。つまり、高齢者が人口に占める割合は増加している。