バスカラン・チャンドラセカール、モハマド・アル・ムタイリ、イブラヒム・アル・ラシュダン、カレド・アル・メリ
左主冠動脈における破裂していない薄い冠状線維性動脈硬化症とその上にある血小板に富む血栓 – 急性冠症候群におけるこれまで報告されていない責任病変
冠動脈造影を受けた患者において、左主冠動脈に薄い帽状線維性粥腫がみられることは極めて稀であり、急性冠症候群の患者における非責任病変としてのみみられることが報告されている。我々は、急性冠症候群を呈し、血管造影で孤立性の左主冠動脈疾患が責任病変として記録された患者を報告する。光干渉断層撮影画像により、薄い帽状線維性粥腫とその上にある腔内白色血栓の存在を証明することができた。粥状病変の帽状部は破裂していなかった。急性冠症候群の責任病変として左主冠動脈に破裂していない薄い帽状線維性粥腫がみられるというこの現象は、これまで報告されていなかった。