Suresh Chandravanshi1、Smit Shrivastava2,3*、Jai Kumar Patel4、Rimjhim Shrivastava5
背景:選択的経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける患者に対する遠隔虚血プレコンディショニング(RIPC)は、臨床的利益を高める可能性がある。しかし、PCI誘発性心臓障害に関する発表された研究では、相反する結果が得られている。目的:選択的PCIを受けるインド人患者において、RIPCが再灌流障害と心臓障害を軽減するかどうかを判定する。材料と方法:この前向きランダム化対照研究は、2017年7月から2018年10月まで、ライプルのPt. Jawaharlal Nehru Memorial Medical CollegeとチャッティースガルのDr. Bhimrao Ambedkar Memorial HospitalでPCIを受けた急性冠症候群(ACS)患者を対象に実施された。1つのグループは、PCIの1時間前にRIPC(上腕に標準的な血圧計カフを装着し、5分間の膨張と収縮を3回)を受けた。RIPCを受けなかった他のグループは対照群となった。心臓バイオマーカー放出(トロポニン-Iおよびクレアチンキナーゼ-MB)、心電図(ECG)および心エコー図の変化が、PCIの前後で異なる時間間隔で全患者で測定された。結果:合計52人の患者が無作為に割り付けられ、対照群とRIPC群に均等に分配された(各26人)。PCI後、RIPC群(8.84 ± 9.72)では対照群(38.93 ± 79.11)と比較してトロポニン-Iの平均曲線下面積(AUC)が77.29%減少した。また、RIPC群(179.95 ± 120.7)では対照群(511.65 ± 701.0)と比較してCKMBの平均AUCが64.82%減少した。結論:ACS患者に対する一次PCI前の上腕のRIPCは、心臓障害および虚血再灌流障害に対する保護を提供できる可能性がある。