ワジール・シャフィ
この研究は、2010年11月から2011年3月末まで、エチオピア西部オロミア州イルバボラル地区のベデレ市営食肉処理場で実施され、肝吸虫の蔓延状況や肝吸虫の種類を調べ、糞便検査と死後検査の診断効率を比較した。検査した384の肝臓と糞便サンプルのうち、それぞれ93(24.21%)と74(19.27%)が肝吸虫症陽性であった。牛に最も多く感染した肝吸虫の種類は巨大肝吸虫で、52頭(13.54%)の牛が巨大肝吸虫に感染していた一方、31頭(8.07%)の牛が肝吸虫と混合感染しており、10頭(2.6%)は混合感染であった。糞便検査と肝臓病変の死後検査の間には強い関係があったが、現地の状況では死後検査の方が肝蛭症のより良い診断ツールであると考えられていた。この研究では、年齢、体調、動物の起源の有病率の間には有意な関連性は見られなかったが (p>0.05)、動物の起源間で肝蛭の有病率に有意差 (p<0.05) があることが示された。