影山道哉、山内文武、間沢泰斗、那須野貴久、佐久間正史、安部七郎、井上照夫
血管内超音波ガイド下における特発性冠動脈解離に対する経皮的冠動脈インターベンション
77歳女性が右冠動脈の特発性冠動脈解離(SCAD)病変に対して経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた。ガイドワイヤーを解離病変まで進めたが、偽腔に挿入された。そのため、偽腔ガイドワイヤー上で血管内超音波(IVUS)カテーテルを進めた。偽腔からのIVUS観察は、2本目のガイドワイヤーを真腔に誘導するのに有用であった。最終的に、38mmのエベロリムス溶出ステントが解離病変を完全に覆って留置された。本症例のようなIVUSガイダンスは、SCAD症例のPCIに有望である。