国際心臓血管研究ジャーナル

小児および青少年の心肺運動負荷試験：酸素摂取効率勾配に焦点を当てる

馬場礼三*、北辻孝二、岡村有紀子、堀田紀夫、緒方久義

心肺運動負荷試験（CPET）は、運動中のガス交換を分析できる臨床検査です。最大酸素摂取量（VO2max）は、心臓、呼吸器、骨格筋の機能の総合的な指標であり、CPETで得られる最も重要な測定値の1つです。無酸素性閾値は、乳酸が血液中に蓄積し始める運動強度であり、激しすぎず軽すぎない運動レベルを表すため、広く使用されています。分時換気量/二酸化炭素排出量の関係（VE/VCO2勾配）は、心不全の予後マーカーとしてよく使用されます。酸素摂取効率勾配（OUES）は、心肺機能予備力の最大下指標であり、VO2maxと強く相関しており、先天性心疾患を含むさまざまな心臓疾患の予後ツールとして利用されています。