ナダ・ベジッチ、エルマ・ヴコ、ミルコ・ルシッチ、ヴァレリヤ・ダンキッチ
クロアチアに自生する Helichrysum italicum (Roth) G. Don (キク科) の地上部における精油の化学組成と抗植物ウイルス活性を調べた。全精油の 91.1% を占める 39 種の化合物が同定された。精油の GC-MS 分析により、最も豊富な成分として、α-ピネン (30.1%)、ネリルアセテート (17.2%)、β-クルクメン (10.3%)、γ-クルクメン (6.4%)、(E)-カリオフィレン (4.9%) が存在することが明らかになった。タバコモザイクウイルス接種前に H. italicum の精油を投与した現地宿主植物では、感染初期に病変の進行が遅れ、病変が大幅に減少した。