塩田裕美、田中和宏、永島桂子
目的: 航空機搭載の光検出および測距 (LiDAR) データの使用は、森林構造解析で一般的です。この研究では、さまざまなパラメーター (セル サイズ、フィルターの種類、フィルター範囲) と局所的最大値 (LM) 法を使用して、LiDAR データを使用して取得された樹木本数抽出と樹木の高さ測定
の違いを調査しました。樹木本数が抽出され、観測データに最も近い値をもたらすパラメーターの組み合わせが特定されました。方法: 2 つの研究サイト (スギ林とヒノキ林) では、デジタル標高モデルの解像度は 1 m であり、デジタル樹冠高モデル (DCHM) はさまざまなパラメーターを使用して解像度を使用して違いを計算しました。セル サイズ、フィルターの種類、フィルター範囲パラメーターのさまざまな組み合わせが、DCHM を使用した樹木本数抽出に使用されました。数値表層モデルのセルサイズを9種類(0.1~0.5m、0.05m間隔)、LM法のフィルタタイプを2種類(中央値と平均値)、LM範囲を6種類(3×3~13×13)とし、合計108通りの組み合わせを調査した。樹木本数の抽出と同時に平均樹高も算出し、現地調査の結果と比較した。
結果:抽出された樹木本数には指数関数的な傾向が見られ、セルサイズが小さいほど抽出された樹木本数が増加し、セルサイズが大きいほど抽出された樹木本数が減少する傾向が見られた。フィルタタイプ間で有意差は見られなかった。樹高は実測値に近い傾向にあり、現地で観測された実測値に近いものであった。
結論:実測値に近い抽出樹木本数は、指数(逆)グラフ上の原点からの最短距離点付近(凹点付近)で得られたことから、LiDARデータを用いて樹木本数を推定できることが示唆される。