ピーター・バーナード
進行したヒト免疫不全ウイルス(HIV)およびカポジ肉腫患者の妊娠
HIV/AIDS 患者における悪性腫瘍の発生は、こうした患者の管理において課題となっています。HIV 感染患者の 30 ~ 40% は、病気の経過中に癌を発症する可能性が高いと推定されています。AIDS を特徴づける癌として最も多くみられるのは、カポジ肉腫 (KS)、非ホジキンリンパ腫、子宮頸癌です。抗レトロウイルス療法 (ART) の時代では、AIDS を特徴づける疾患の発生率が大幅に減少する一方で、非 AIDS 悪性腫瘍が増加しており、HIV 感染患者で診断される癌全体の約 58% を占めています。