マルティンス・チュクウェメカ・オンウーカ、ザカリア・モハメド、モー・ハスマディ、ヌルヒダユ・シティ、オラニー・オルワトビ
要約 背景: マレーシアでは、人間による土地の多様な利用により、湿地生態系が大幅に失われ、鳥類の個体数、生息地、食糧基盤が縮小しています。しかし、湿地生態系構造の複雑さを理解し、生態学的持続可能性を確保するための堅牢なモニタリングツールを備えた適切な管理を開発するために、鳥類の個体数と占有率の推定を研究することが重要になっています。 目的: マレー半島のパヤインダ湿地とプトラジャヤ湿地における水と陸に依存する鳥類の個体数と占有率の推定値を決定し、比較することを目的としました。 方法: 2016年11月から2018年7月まで、距離サンプリングポイントカウント手法を使用して鳥類を調査しました。300 m間隔で82のカウントステーションを体系的に配置し、各ポイントカウントステーションを10分間調査しました。Distance and Presenceソフトウェアを使用して、鳥類の個体数と占有率の推定値をそれぞれ計算しました。 主な結果: 2016年11月から2018年12月までに、パヤインダ湿地とプトラジャヤ湿地で合計124,032羽と125,643羽の鳥の個体が確認されました。結果によると、パヤインダの陸生鳥は、プトラジャヤ湿地の陸生鳥(n =97340)と比較して、観察された個体数(n = 104,872)、種の多様性(N = 7.25)、豊富さ(R1 = 132.50)、均等性(E = 0.92)が高かったことがわかりました(N = 7.84、R1 = 239.60、E = 0.93)。観察された鳥の個体指数と推定指数はすべて、ピエロのJ均等性指数を除いて有意に異なっていました。しかし、プトラジャヤ湿地(n =19160)の陸生鳥類と比較して、プトラジャヤは最も高い個体(n=28303)の種の多様性(N = 7.60)、豊富さ(R1 = 132.50)、均一性(E = 267.3)を示した(N = 7.10、R1 = 156.00、E = 0.79)。結論:私たちの研究は、パヤインダ湿地とプトラジャヤ湿地が多様な鳥類種を生息させる可能性を明らかにした。