ニコロ・クレメンテ、ララ・アレッサンドリーニ、ジョルジョ・ジョルダ、フランチェスコ・ソプラコルデヴォーレ
子宮内膜癌は最も一般的な婦人科悪性腫瘍であり、通常、初期症状として異常子宮出血を呈する。文献では、初発時にまれな症状を呈する進行性子宮内膜癌の症例が報告されているが、われわれの知る限り、この疾患の初期症状として腸子宮瘻を呈した症例はこれまで報告されていない。われわれは、進行性子宮内膜癌の初期症状である腸子宮瘻による、部分的に消化されていない便塊の膣分泌物の永続的な2か月の病歴を有する54歳女性の症例を報告する。興味深いことに、この症例では、術前のすべての検査(CT、大腸内視鏡検査、子宮鏡検査)で瘻孔が特定されたわけではなく、手術時に初めて腸子宮瘻が確認された。