生物多様性管理と林業ジャーナル

エチオピアの大学キャンパスにおける人間とヒヒの衝突に対する態度の調査

ムラリ・パイとシーダ・アリウォ

エチオピアの大学キャンパスにおける人間とヒヒの衝突に対する態度の調査

アーバミンチ大学（AMU）の生物学部の学部生研究者らが、人間とヒヒの衝突に関する研究を実施した。その目的は、増加している人間とヒヒ（Papio anubis）との衝突の影響を受けているAMUメインキャンパスの住民を調査することだった。ヒヒは食料を求めて住民の家を襲撃し、建物を破壊し、過去には捕獲されて別の場所に放たれたこともある。20の質問からなる調査票が住民（n=60）に配布され、回答はコード化され、データはソフトウェアSTATA 11を使用して統計的に分析された。調査結果から、AMUキャンパスにおけるヒヒと人間の衝突に関する新たな知見が得られた。ほとんどの人は、ヒヒとの衝突に関する問題は、彼らを排除するのではなく、「あるがままに」対処されることを望んでいる。一方で、同じ大多数は、ヒヒを野生動物と同一視していないようで、彼らを保護することが重要だとは考えていない。この認識は、ヒヒが人間の安全と財産に及ぼす脅威を考えると、ヒヒが迷惑な存在であるという認識から生じているものと思われます。結論として、急速に都市化が進むエチオピアにおいて、人間とヒヒの衝突を解決し、人間と野生動物の共存を実現するためには、意識啓発活動が必要です。