吉田みどりと本多栄一
医療被ばくは年々増加しています。主な理由はCT検査の増加です。X線検査は従来のレントゲン撮影からCT画像撮影に移行しています。CT検査は診断用医療検査全体の7.9%を占めるに過ぎませんが、UNSCEARによる1997~2007年の調査によると、医療レベルIの国々における診断用医療放射線による集団実効線量全体の約47%を占めています。歯科用X線検査はほとんど寄与していませんが、CT検査は歯科において不可欠です。歯科医もまた、ICRP勧告によるCT画像撮影の要件に従い
、国家診断参考レベル(DRL)に基づいてCT画像撮影プロトコルを見直す必要があります。