精神保健および精神医学の国際ジャーナル

イラク避難民の子どもたちの心的外傷後ストレス障害リスク

リヤド K ラフタ、サバ ディアア、マハ A アル ヌアイミ、ヌハ ハチム

世界中で何百万もの人々が暴力のために家を追われ、そうした人々の間では高い割合で精神疾患が報告されている。イラクは紛争の影響を受けた国の子供たちの精神衛生ニーズの典型である。避難民家族のほとんどが逃げ込んだイラクの主要3州（バグダッド、ドホーク、アルビル）の小学生を対象に、多段階ランダムサンプリング法が採用された。10項目のトラウマスクリーニング質問票-TSQ/子供バージョンを改変した標準質問票が使用された。PTSDの有病率は83.3%と推定され、年齢とともに増加し、女性でより多く、大家族の規模と頻繁な避難に関連しているようである。PTSDと避難中または避難後の家族内での暴力事件（死亡、負傷、逮捕）の発生との間には有意な関連があった。これらの調査結果は、トラウマを負ったイラクの子供たちを助けるために緊急の人道的介入が必要であることを示している。