ラザロ・H・メサ
この研究は、タンザニアのンガカ炭鉱の北西部、ムビンガの表層および地下部分の上層および下層の岩盤から採取した 15 個の石炭サンプルの天然放射性核種の放射能濃度と技術的に強化された放射線レベルを決定することを目的としています。ンガカ (ムバラワラ プロジェクト) は、タンザニア南西部、ルブマ地域、ムビンガ地区のンガカ炭田地域にある露天掘りの石炭採掘プロジェクトです。この研究は、この種のものとしては初めてであり、ンガカ炭鉱における放射能濃度の初のベースライン測定値を確立することを目的としています。238U/226Ra および 232Th の自然崩壊系列、長寿命の天然放射性核種 40K、および人工的に生成された放射性核種 137Cs に関連する放射能濃度を確立するために、炭鉱のさまざまな場所から代表的なサンプルが収集および分析されました。放射能濃度は、銅製の内部メッキを施した受動鉛シールドを備えた低バックグラウンド環境に設置された超高純度ゲルマニウム検出器を使用した高解像度ガンマ線分光法によって測定されました。石炭サンプル中の 226Ra、232Th、40K、137Cs の平均比放射能 (Bq kg-1) は、それぞれ 28.3± 1.6、13.4±0.8、52.8±2.7、5.7±0.4 Bq/kg でした。これらの値は、石炭サンプルの世界平均値であるそれぞれ 30、35、400 Bq/kg と比較して、予想範囲内にあります。括弧内に示されているサンプル全体のラジウム当量 (51.56 Bq/kg)、外部ハザード指数 (0.14)、内部ハザード指数 (0.22)、ガンマ線量率 (22.61 nGy/h)、および年間実効線量当量 (0.03 mSv/Y) の平均値は、公表されている最大許容値を下回っており、Ngaka 炭鉱は自然背景放射線のレベルが正常であるとみなせることを示しています。サンプル番号 M3C で得られたガンマ線量率の値は、許容値の 51 nGy/h よりも高いことがわかりました。M3C で得られた線量率は 83.5 nGy/h でした。ただし、前記サンプルのラジウム当量 (Raeq) の値は、年間実効線量 1 mSv に相当する 370 Bq/kg の Raeq 許容値をわずかに下回ることがわかりました。本研究で測定された自然放射線バックグラウンドのレベルは、MC 地点のサンプル M3C を除いて、鉱山の研究対象地域の背景放射線のレベルが正常であることを示していると結論付けることができます。