シャシカラ T、バルガヴィ MC、アラヴィンド クマール BN、バサバラジ バゲワディ、チャンドラシェカール SS、ラヴィクマール ホサマニ*
農作物保護におけるナノテクノロジーの応用は大きな可能性を秘めており、金属ベースのナノ粒子は殺虫特性を示すことが報告されています。本研究では、ニチニチソウの水性葉抽出物を使用して銀ナノ粒子(AgNP)を光合成し、その特性を明らかにし、Spodoptera frugiperdaとPlutella xylostellaの2齢幼虫と3齢幼虫に対する殺虫効果を評価することを目的としています。植物合成銀ナノ粒子(AgNP)は、最初は無色から暗褐色への色の変化によって識別されました。これらの銀ナノ粒子は、448 nmで吸収ピークを明らかにしたUV可視分光法を使用して特性評価されました。走査型電子顕微鏡(SEM)とエネルギー分散型X線(EDX)スペクトルを使用して、平均ナノ粒子サイズが48 nmの球形と元素銀の存在がそれぞれ確認されました。原子間力顕微鏡(AFM)分析では、ナノ粒子の表面が粗く波打っていることが示され、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)スペクトルでは、硝酸銀を銀ナノ粒子に還元する植物抽出物中の生体分子の官能基が明らかになりました。さらに、殺虫バイオ効能データでは、AgNPの最高濃度(8000 ppm)が、Spodoptera frugiperdaの2齢幼虫と3齢幼虫で120時間後にそれぞれ100%と53.33%の死亡率を引き起こしたことが明らかになりました。一方、4000 ppm(最高濃度)の植物合成 AgNP は、コナガの 2齢幼虫と 3齢幼虫でそれぞれ120 時間後に 82.75% と 66.66% の死亡率を引き起こしました。総合的に、この研究は、植物合成 AgNP を農業害虫の管理に使用できる可能性を示唆しています。