アミット・クマール
若者の大半にとって、脳卒中になる可能性はあり得ないことのように思えるが、脳卒中にならないほど若すぎるということはない。脳卒中全体の発生率は、特に65歳以上では減少しているものの、若者や中年層ではむしろ増加している。2019年11月にStroke誌に掲載された郡ごとの分析によると、2010年から2016年の間に、中年層の脳卒中が増加した米国の郡は、64歳以上の脳卒中増加の3倍に上った。これらの統計は、疫学者が「脳卒中ベルト」と呼ぶ、脳卒中発生率が全国平均の2~4倍の米国南東部の地域に限定されなくなった。