稲泉信也、獅子戸健一、浦上滉平
近年、狭小戸建盛土地盤において、さまざまな問題が多発している。狭小戸建盛土地盤におけるさまざまな問題の原因を解明するためには、地盤内の情報をより詳細に把握する必要がある。現在、地盤の詳細化を行う際には、掘削した静止点間を線形補間する方法が主流であり、大まかに把握することが一般的である。本研究では、軟弱で狭小かつ不均質な戸建盛土地盤下の地盤物性を把握するために、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)を改良した。
さらに、クリギング地統計法を用いて地盤特性の断面分布を予測する。もともとクリギングは狭小戸建盛土地盤における強度予測法としては用いられていなかった。結果から、クリギング法は地盤断面特性を高精度に予測し、戸建地盤の地盤特性把握に適用できることが示された。