マハ・ファデル、ドア・アブデル・ファデル、RM・アーメド、マナール・A・イブラヒム、マグダ・S・ハナフィ
リポソームおよびポリエチレングリコールでコーティングした強磁性流体ナノ粒子に充填されたドキソルビシンの抗腫瘍効果
目的:この研究の目的は、リポソームおよび PEG 被覆酸化鉄流動磁性ナノ粒子(強磁性流体または FMNP) に充填したドキソルビシン (Dox) の抗腫瘍効果を評価することです。
方法:リポソーム Dox はホスファチジルコリン (PC) から調製され、カプセル化効率、粒子サイズ、ゼータ電位によって特徴付けられました。一方、調製された FMNP は PEG で被覆され Dox を充填され、磁性、形態、粒子サイズ、安定性によって特徴付けられました。両方の送達システムと Dox の相互作用を調べるために FTIR が実行されました。充填された Dox の抗腫瘍活性は、腫瘍サイズ、生存アッセイ、および腫瘍標本の組織病理学的検査について調査され、次に遊離 Dox と比較されました。Dox を充填した FMNP を注射された動物は、さらに外部磁場にさらされました。
結果:リポソーム Dox は 84 ± 4.5 % のカプセル化効率を示しました。それらの平均サイズは 199.2 ± 54.35 nm、ゼータ電位は -44.3 ± 9.17 mV でした。調製された FMNP はほぼ球形を示し、平均サイズは 17.61351 ± 3.09 nm でしたが、Dox を負荷した後は 9.33314 ± 1.7984 nm に減少しました。800 μL の FMNP は 0.1 μg の Dox で飽和できることがわかり、その前に負荷量は徐々に増加しましたが、1 時間後に負荷は減少しました。FTIR により、Dox と脂質の間に相互作用がないことがわかりました。リポソーム Dox と FMNP を負荷した Dox (外部磁石にさらしたもの) は、生存アッセイでそれぞれ 100% と 83.33% の増加を示し、腫瘍壊死指数ではそれぞれ 80% と 90% の増加を示しました。
結論:リポソームと FMNP (外部電磁場を使用) は Dox の腫瘍内蓄積を増加させ、それによって化学療法の生物学的利用能を増加させます。